心のケアができる看護師に注目

外来や病棟などで看護師は日常的に患者やその家族と接しています。患者やその家族は病気に対する様々な不安を持っていて、その心のケアを行うことはとても重要です。また時には、治療以外の相談を持ち掛けられることもあるでしょう。そのため、カウンセリングやメンタルケアの知識や理解を深めることで、看護師として心理学の専門家への橋渡しや、病棟を超えて患者とその家族の精神的な支えになることが可能となります。これからは心のケアができる看護師の活躍が期待されています。

ところで心理系のスキルを身につけるためには、資格を取得することも1つの方法であります。たとえば、日本心理学会が認定する認定心理士があります。これは心理学の専門家として仕事をするために必要な、最小限の標準的基礎学力と技能を習得していると認められた人に与えられる資格です。資格取得のためには、大学で心理学など所定の単位の科目を取得する条件があります。単位を取得した後に申請書類を提出し、審査に通ると資格が与えられます。一度資格を取得すれば更新の必要がないため、一生ものの資格として注目されています。ちなみに、2010年時点で約30,000人の資格取得者がいます。もし看護師として働きながら認定心理士の資格を取得するならば、通信制の大学を利用して所定の単位を取得することが最適な方法です。必要な単位を取得するまで数年間は必要ですが、一度資格を取得すれば更新の必要がないのは大きな強みです。この資格を取得すると業務に役立つだけでなく、自身の心のケアもできるようになります。